限りなき探求 ミロスラフ・ヴィトウス

急激な変動を続ける国際社会!
そんなワールドワイドな緊迫感を音楽で表現するのであれば、
ミロスラフ・ヴィトウスの『限りなき探求』でしょう。
特に1曲目の《フリーダム・ジャズ・ダンス》。
なんかヤバい。
いや、かなりヤバい雰囲気。
リーダーのヴィトウスの脈打つベースはもちろんのこと、
ハービー・ハンコックのエレピも、
ジョーへンのテナーサックスも、
マクラフリンのギターも、
なんだか全員が、揃いもそろって、
巨大な危機感を一身に背負って楽器を鳴らしているかの様相。
さらに、より一層、その緊迫感に拍車をかけているのが、
ジャック・ディジョネットのドラミングでしょう。
シンバルの乱打。
風雲急を告げる
ただごとではない非常事態に
拍車をかけるかのような
スケール大きなドラミング。
昭和44年の録音ではありますが、
この時に発せられた警報は、
平成27年の現在も耐えることなく
緊張感をたたえて鳴り響き続けているのです。
限りなき探究限りなき探究
▼収録曲
1. フリーダム・ジャズ・ダンス
2. マウンテン・イン・ザ・クラウズ
3. 顔色が悪くなる時
4. 限りなき探求
5. テル・ヒム・オン・ユー
6. エピローグ
7. チェレチカ <オリジナルLP未収録曲>
▼レビューはこちらです
限りなき探求/ミロスラフ・ヴィトウス

ルー・ドナルドソン スウィング・アンド・ソウル

チャーリー・パーカーばりに、
するすると滑らかに起伏のあるフレーズを吹きこなす
ビ・バッパーの頃のルー・ドナルドソン、
いいですねぇ。
オルガンやギターを入れて、
コテコテになりすぎなずに、
軽やかなあっさりテイストの
ファンキー、ファンキー、ルーさんも、
いいですねぇ。
しかし、個人的に、一番好きなルーさんの路線は、
その中間あたりの時期。
一流のバッパーとしての側面、
一流のソウルテイストを醸し出す達人、
そして、しみじみとしたバラードプレイヤー、
……彼の持つ、素晴らしい面がバランス良く封じ込められているのが本アルバムなのです。
ピアノがハーマン・フォスターで、
コンガにレイ・バレットがいた頃の時期。
彼らが参加した時に醸し出す音の雰囲気は、
唯一無二のものです。
土臭くて、哀愁漂っていて、
しかもコテコテになり過ぎず、
軽やかな洒脱さも忘れない。
おそらく、このようなテイストを出せるジャズコンボは、
世界広しといえども、
この時期のルー・ドナルドソンが擁していたコンボしかないと思います。
名作『ブルース・ウォーク』もいいけれど、
もう少し、バップの要素が混ざった
『スウィング・アンド・ソウル』がおすすめです。(・∀・)b
ブルーノート1566番です。
気軽に聴けて、聴いた後には大満足。
そんな、ルーさん初心者にもお勧めしたい名盤です。
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《ハーマンズ・マンボ》がイイですよ。
▼収録曲
1. ドロシー
2. アイ・ウォント・クライ・エニー・モア
3. ハーマンズ・マンボ
4. ペック・タイム
5. ゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユー
6. グルーヴ・ジャンクション
7. グリッツ・アンド・グレイヴィー

中山康樹さん記事×2アップ

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先日、消失してしまった故・中山康樹さんについての記事を
再度書き直してアップしました。
▼こちらです。
中山康樹さん 死去~中山さんの思い出/ディランにノラ・ジョーンズ
そして、『ブルーノート入門』や、
『かんちがい音楽評論』だけが中山さんじゃないよ~、
という気持ちもあるので、
マジメ文体の中山さんだけではなく、
ユーモアの精神にも溢れていた
中山さんの著作にもぜひ目を通して欲しいと思い、
「ボブ・ディラン本」の紹介文もアップしました。
▼こちらです。
中山康樹の隠れ名著『超ボブ・ディラン入門』を読め!