ラ・ブランシュ 妹尾美里

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La Blanche/妹尾美里
ピアニスト・妹尾美里さんの新作です。
ヽ(´・∀・`)ノ
今回は、ピアノトリオではなく、デュオ。
デュオといっても2種類のフォーマットで、一つは、ピアノとベース。
もう一つはピアノとピアノ。
もう一人のピアニストは、中嶋錠二氏でございます。
すでに、2~3枚前のアルバムからしてその雰囲気が濃厚なんだけれども、美里さんは、もはや、ジャズという括りで語るべきお方ではなく、美しきメロディメーカーであり、美しきタッチのピアニスト、そういう認識のほうが適切なのでしょう。
ジャズ好きはもとより、すべてのピアノ好きにおすすめしたいアルバムですね。
4月27日発売です。
美里さんファンは、楽しみに待ちましょう!

▼収録曲
1.Chatora
2.U
3.Bonbori
4.Utango
5.Topaz
6.Partire
7.Pavo
8.Franc
9.Sommeiller
10.Babel
11.Neige
12.La Blanche
13.Toma

カーニヴァル デニー・ザイトリン

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Carnival/Denny Zeitlin
デニー・ザイトリンというと、ヒゲもじゃなピアニストというイメージが個人的には強いのだけれども、それは、『ライヴ・アット・ザ・トライデント』のジャケ写のイメージが強烈だからなのでしょう。
ライヴ・アット・ザ・トライデント
ライヴ・アット・ザ・トライデント
こちら、『カーニヴァル』のジャケ写のザイトリンは、ヒゲがなく、すっきり、さっぱり。
ではピアノも、スッキリ、サッパリか?というと、必ずしもそうではないんですよね~(笑)。
アドリブのアプローチに関しては、なかなか不思議なロジックをお持ちの方だと思ってます。
叙情的な面と、幾何学的な面が交錯しているんですよね。面白いバランスで。
それは、『トライデント』のライヴ演奏でもそうでしたけど、予測不能な展開をしてくれるピアノが、ザイトリンの魅力なのでしょう。
このような硬軟両方の演奏に対応できる、というか包み込めるベーシストは、やっぱりチャーリー・ヘイデンが適任なのでしょうね。
『トライデント』同様、こちらでもヘイデン、ベースを弾いております。
(・∀・)b

▼収録曲
1. キャロルズ・ガーデン
2. また逢う日まで
3. スキッピーイング
4. ワンス・アポン・ア・サマータイム
5. カーニヴァル
6. ザ・ボーイ・ネクスト・ドア
7. マイノリティ
8. アフター・ザ・ウォー
9. オール・ザ・シングス・ユー・アー
10. アイ・ガット・リズム <ボーナス・トラック>

デューク・ジョーダンのハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン

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Flight To Denmark/Duke Jordan
長年、デューク・ジョーダンの「フライト」がつくアルバムは、有名な『フライト・トゥ・デンマーク』(スティープル・チェイス)よりも、『フライト・トゥ・ジョーダン』(ブルーノート)のほうが、断然ジャズっぽいと思ってました。
もちろん、今でも思っています。
フライト・トゥ・ジョーダン+2
フライト・トゥ・ジョーダン
骨太、ドッシリ、そしてセンチメンタルな側面もある、最高のバランスのアルバムだと思うんですよ。
音も、しっかりブルーノートサウンド。
だからこそ、こちらのアルバムが好きになってしまうと、どうしてもスティープル・チェイスから出ているピアノトリオ『フライト・トゥ・デンマーク』、線が細く感じてしまうんですね。
そう思うようになったキッカケ曲が《ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン》です。
まず、イントロがセンチメンタルすぎるというか、ポピュラーピアノっぽいシンミリっぷりだと思ったのね。
あと、ラスト。
ベースがブイ~ンと弦をスライドしてオシマイ。
なんか、終わり方のタイミングがズレちゃったのか、あるいは意図的な演出なのかは分からないけれども、なんとなく尻切れトンボな感じがした。
それに加えて、全体のピアノの雰囲気が、音大生の女の子がアルバイトかなんかで船上パーティなどでグランドピアノを弾いているような「パーティピアノ」みたいなニュアンスに感じた。
クラシックを勉強してきたんだけれども、ポピュラーピアノも弾けます、ジャズもバラードっぽい演奏なら、楽譜を見ながらですが、なんとなくジャズっぽい雰囲気で弾けます、……そんなノリで音大生の女の子がパーティの片隅にあるグランドピアノを弾くと、こんな感じの《ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン》になるんじゃないの? なんかあんまりジャズっぽくないやね。
……そう感じたことがキッカケで、長年、デューク・ジョーダンの『フライト・トゥ・デンマーク』は、私の中では、「女々しい」というか「か細い」アルバムとして位置づけられていたのですよ。
基本的にその思いは今もあんまり変わることはないのだけれども、先日、ふと聴きなおしてみたら、ちょっとだけ前言撤回。
《ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン》、音大の女子大生ピアノじゃないわ。
限りなくギリギリのラインで、ポピュラー・バラード・ピアノに陥る寸前で踏みとどまっている。
そして、ほんのりと滲み出てくるニュアンスは、ジャズの香り。
うーん、もっと分かりやすく表出させてくれればいいのに、その包み隠さんとするところが、デューク・ジョーダンという人の美学なのかもしれませんね。
いずれにしても、ちょっとだけ、私の中の『フライト・トゥ・デンマーク』の評価が上がりました。

▼収録曲
1.No Problem
2.Here’s That Rainy Day
3.Everything Happens Tto Me
4.Glad I Met Pat (Take 3)
5.Glad I Met Pat (Take 4)
6.How Deep Is the Ocean?
7.On Green Dolphin Street
8.If I Did – Would You? (Take 1)
9.If I Did – Would You? (Take 2)
10.Flight to Denmark
11.No Problem (Take 2)
12.Jordu (Take 1)
▼レビューはこちらです。
フライト・トゥ・デンマーク/デューク・ジョーダン