2020年 5月 の投稿一覧

モンクはキマってる!

YouTubeのコメントに、ピカソを引き合いに出した素晴らしい投稿がありまして、それにインスパイアされた私は、モンクについて語ってみました。

いや~、やっぱりモンクはいつ聴いてもいいですね!

音楽的な造詣が深くなくても、いやむしろジャズを日常的に聴いていなくても、感性豊かな人ほど、モンクの音楽にピクリと反応することが多いんじゃないかと思います。

兄の死の悲しさを乗り越えてレコーディングをしたナットの快作

1975年に脳卒中で亡くなったキャノンボール・アダレイ。

彼と長年コンビを組んでいた弟のナット・アダレイは哀しみに打ちひしがれていたといいます。

一時期は活動も停止していたとか。

しかし、そんな悲しさを乗り越えて録音した快作が『ドント・ルック・バック』です。

このアルバムについてYouTubeで語っています。

哀しみを振り切るかのようにパワフル、パワフル。

ぐいぐいと熱い演奏とタイトでエキサイティングなリズムが興奮を促します。

アルトサックスのほか、バスクラリネット、オーボエ、フルートを持ち替え、変幻自在に演奏を彩るケン・マッキンタイヤーの活躍も見逃せません。

要チェック!です。

記:2020/05/15

ボビー・ティモンズ『ザ・ソウル・マン』評

ボビー・ティモンズのリーダー作『ザ・ソウル・マン』について語った動画をアップしました。

タイトルやサムネールからもお分かりのとおり、このアルバム、まるでウェイン・ショーターのリーダー作のような内容なのです。

タイトルやジャケ写からは、思いっきり「ソウル!」「こてこて!」な内容を思い浮かべるのではないかと思うのですが……。

レーベルはプレスティッジです。

もしかしたら、これを録音した後、社長のボブ・ワインストックは、あまりにショーター色の強い内容に、「やべっ!ソウルフルなピアノが売りのボビー・ティモンズがリーダーのアルバムなのにティモンズテイストが足らんぞ!じゃあ、思いっきりソウルっぽいタイトルと写真にするか!」と思ったのかもしれませんね。

アルバム収録曲には《ソウル・マン》というタイトルの曲もないし。

当時のショーターは、マイルス・クインテットに所属しており、ちょうどこのアルバムが録音された年は『E.S.P.』や『マイルス・スマイルズ』のレコーディングに参加していますね。

また、このアルバムのレコーディング直後には、ブルーノートに自己名義の『アダムズ・アップル』をレコーディングしています。

そういえば、ショーターのテナーだけを追いかけると、かなり『アダムズ・アップル』っぽいです。

当然といえば当然か。

ベースはロン・カーター、ドラムはジミー・コブ。

いずれもマイルスのグループに所属中だったり、所属していた人ですね。

唯一リーダーのティモンズのみ、マイルスのグループとは無縁。

決してマイルス・テイストが強いというわけではないのですが、どことなく新主流派っぽい。
いや、どことなくではなく、かなり、かも。

しかし、コロリとしたティモンズのピアノだと、新主流派的なテイストにはならないんですね。

これが、マッコイやハンコックのピアノだったら、「もろ」だったのでしょうけれども。

この、悪く言えば中途半端な感じ、良く言えば、スタイルの型にはまらずそれぞれのジャズマンの持ち味を楽しめる内容になっており、それはそれで一聴に値する内容なのではないかと思います。