ボビー・ティモンズのリーダー作『ザ・ソウル・マン』について語った動画をアップしました。

タイトルやサムネールからもお分かりのとおり、このアルバム、まるでウェイン・ショーターのリーダー作のような内容なのです。

タイトルやジャケ写からは、思いっきり「ソウル!」「こてこて!」な内容を思い浮かべるのではないかと思うのですが……。

レーベルはプレスティッジです。

もしかしたら、これを録音した後、社長のボブ・ワインストックは、あまりにショーター色の強い内容に、「やべっ!ソウルフルなピアノが売りのボビー・ティモンズがリーダーのアルバムなのにティモンズテイストが足らんぞ!じゃあ、思いっきりソウルっぽいタイトルと写真にするか!」と思ったのかもしれませんね。

アルバム収録曲には《ソウル・マン》というタイトルの曲もないし。

当時のショーターは、マイルス・クインテットに所属しており、ちょうどこのアルバムが録音された年は『E.S.P.』や『マイルス・スマイルズ』のレコーディングに参加していますね。

また、このアルバムのレコーディング直後には、ブルーノートに自己名義の『アダムズ・アップル』をレコーディングしています。

そういえば、ショーターのテナーだけを追いかけると、かなり『アダムズ・アップル』っぽいです。

当然といえば当然か。

ベースはロン・カーター、ドラムはジミー・コブ。

いずれもマイルスのグループに所属中だったり、所属していた人ですね。

唯一リーダーのティモンズのみ、マイルスのグループとは無縁。

決してマイルス・テイストが強いというわけではないのですが、どことなく新主流派っぽい。
いや、どことなくではなく、かなり、かも。

しかし、コロリとしたティモンズのピアノだと、新主流派的なテイストにはならないんですね。

これが、マッコイやハンコックのピアノだったら、「もろ」だったのでしょうけれども。

この、悪く言えば中途半端な感じ、良く言えば、スタイルの型にはまらずそれぞれのジャズマンの持ち味を楽しめる内容になっており、それはそれで一聴に値する内容なのではないかと思います。