ワルナ/ジョーイ・アレキサンダー

インドネシア出身のピアニスト、ジョーイ・アレキサンダー。
まだ16歳。
なんだか若い頃のハンコックにちょっと似ているところもあるその風貌ですが、そのあどけなさからは信じられないほどスケールの大きなピアノを奏でます。
単に楽器操作が巧みというのではなく(もちろん巧いのだけれど)、それだけでは、ハンコックやウイントンには認められない。
そう、彼のピアニズムは、彼独自のストーリーをピアノで描けるところ。
一歩先を見据えて、ではなく、かなり先の展開までをも考え、その地点をめがけて、巧みにストーリーを構築することが出来るところ。
このあたりが、十代半ばにして、すでに大器の予感を漂わせているんですね。
動画にもアップされていた、ウイントン・マルサリスとのジャムセッション(?)では、わりと普通というか無難な演奏に終始していましたが、自己のリーダー作では、思う存分、自らが思い描く世界を奔放に表現しています。
ラリー・グレナディアのベース、ケンドリック・スコットのドラムが、時に支え、時に煽る。
スリリングな展開から、奥行きのある演奏まで、なかなか聴きごたえのあるピアノトリオです。
記:2020/01/29

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