力強いタッチだけが、ダラー・ブランドではない!

さて、本日、明日、来週木曜日に放送される「高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?」のテーマは、ゲストに中村尚子さんをお迎えして、「ダラー・ブランド(アブダーラ・イブラヒム)」の特集をお送りするんですが、

えーと(汗)、

いつも、土曜日の夜8時には、コミュニティFMの放送のタイミングに合わせて番組でかけたCDの画像と曲名をアップしているんですが、ごめんなさい、今回は、明日以降ってことで。
<(_ _)>

なぜかといいいますと、まだ、「同録(番組の音源)」が届いてないんですよ。

いつもは、同録(放送される内容の音源)を聴きながら、曲名や順番を確認しながら書いているんです。

これを聴きながらでないと、曲順やかけた曲を間違えそうで……。

というのもですね、いつも、きちんと時間と順番を考えて収録に臨むのですが、いつも話の流れで、かけるアルバムや順番が滅茶苦茶に入れ替わってしまうんです(汗)。

その場の勢いと流れを大事にしようという方針なので、たとえば次に《A》という曲をかけようと思っても、話の流れ次第では、《B》という曲に変更することはザラなんです。

せっかく話の流れが《B》のほうに傾いているのに、無理やり次にかかる《A》に合わせて話の軌道修正をすると、会話がつまらなくなる、勢いが削がれるという弊害があるんですね。

だから、そういうときは無理して《A》はかけない。会話の流れに沿った内容のものをセレクトして、「じゃあ、次の曲は《B》です」と言ってしまう。

そして、ディレクター嬢が焦って「あわわわ、またっすか?!」となる(笑)。

これの繰り返しなので、いつも彼女には迷惑をかけてはいるんですが、そんな大雑把でイイカゲンなやり方に、「姿勢がジャズっすね!」と喜んでくださるゲストさんもいらっしゃるので、最近は悪ノリに拍車がかかってきているかもしれません。

なので、今回の「ダラー・ブランド」の回も、いちおう尚子さんとはビシッと番組収録前には

「私はこう考えています。こういう側面の紹介では、この曲を、こういう一面を紹介したいので、そのときはこの曲を、流れも考慮して、こういう順番でかけましょう!」

と打ちあわせたにもかかわらず、

「うーん、やっぱやーめた!ノリが悪いから、最初にかけたやつ後回し~!」

とテーブルひっくりかえして、尚子さんとマネージャーさんをズッコケさせてしまいましたが(スイマセン)、そんなことやってるから、番組中で何をかけたのか、だいたいは覚えてはいるんですが、順番に関しては同録を聴きながらじゃないと思いだせないのですよ(アホ)。

ですので、明日以降、TFMより同録が届きましたら、いつも土曜日の夜8時にアップしているような内容をアップしたいと思います。

ご了承ください。

1枚だけ先行して紹介すると、尚子さんと私が「これいいよね~、大好き! すごく心が洗われますよね~!」と意見が一致したのは、『ウォーター・フロム・アンシェント・ウェル』(enja)なんです。

これ、ダラー・ブランドの伝記映画『わが祖国・わが音楽』が撮影されていた頃の録音なので、この映画を学生時代に繰り返し繰り返しみていた私にとっては愛着もひとしおのアルバムなのです。

なぜ、この映画を繰り返し観ていたのか、は、今回のアフターアワーズの曲につながる話でもあるのですが、非常に個人的なことなので、機会があればいずれ書くとして、このアルバムの面白いところは、ピアニストがリーダーにもかかわらず、ピアノソロがないところ。

作曲、アレンジのほうに力を入れているんですね。

そして、『アフリカン・ピアノ』(ECM)のイメージをダラー・ブランドにお持ちの方は、多少、彼に対するイメージの修正作業を必要とされるかもしれません。

『アフリカン・ピアノ』でのタッチは、カッキン!コッキン!とかなり硬質でパーカッシヴですが、『ウォーター・フロム・アンシェント・ウェル』のピアノは、ソフトで円やか。

下手するとアンサンブルに綺麗に溶け込んでしまうゆえ、ピアノの音が聞こえないぐらい、ナチュラルで優しいのです。

まあ、ミュージシャンも日々進化しているわけだし、活動を重ねるうちにスタイルはどんどん変わってゆくのですから、ダラー・ブランド=タッチの強いピアニスト だけでは括れないところがあるのではと思います。

そんなわけで、続きは次回!ということで。

記:2009/09/19